YAMAHA TZR125RSP
何処から手を入れましょうか?
(2008/08/12)
さ〜て、我が家に収まったTZR125RSP君ですが、何処から手を入れましょう?
平日は宇都宮の職場で働いているので帰宅後の作業は不可能です。
今までも夏休みとかまとまった休みが取れる時でないとバイク弄りは出来ませんでしたが、宇都宮に行ってからは土日は遊びに行きたいので更に時間が取れません。
かと言ってバラしたままの放置プレイでは部品の痛みも激しくなるので、好きな時にゆっくり弄れるようリビングにバイクを入れちゃいました。
これで蚊に悩まされることも無く、雨の心配も無く、気長にバイクを弄れます
先ずは分解してからの話になりますが、カスタマイズの方向としてはこんな感じでしょうか?
@前後ブレーキキャリパーの赤アルマイト化:買うより加工の方がずっと安い!!
A社外ステップへの交換:フレームが3MAなので中古でも沢山ありそうです。
Bブレーキホースの黒メッシュへの交換
Cフロントブレーキマスターの交換:ラジアルポンプにする?
Dリアブレーキマスターの交換:YZF-R6(03)のリアマスターが手元に余っています。
E各種ボルトのステンレス化
Fサブフレームの錆落としとアルマイト化(or粉体塗装?)
Gブレーキサポートのアルマイト化(or粉体塗装?)
こんなところでしょうか?
目的としては今後のメンテが楽になることです。
アルマイト化できない部分については粉体塗装で耐久性を上げて錆をシャットアウトしますし、ボルト類もステンレスに交換して錆を防ぎます。
でも流石にチェーンはどうしようもないですね。
ベルトドライブに挑戦でもしてみる?
でもその前にマニュアルを見るのが先かな?
TZR125R自体はヨーロッパで人気がある車体なので、オーナーズマニュアルなどがwebに上がっています。
ついでと言っては何ですが、何かの参考になるかと思って1995年式のTZ125のサービスマニュアルも落としてきました。
レストア開始
(2008/08/13)
既に前日までにTZR125RSPは屋外のバイク置き場からリビングに移され、その後工事用のシートを敷いた和室に設置されました。
購入時にはまさかこんなことになるとは思ってもみませんでしたが、夏休み中にレストアが完了することはありえないので(ウエットブラストなど発注する必要があるので)可能な限り放置プレイが可能な場所と言うことでここになりました。
でも、ガソリンだけは抜いておかないとダメっすね。
宇都宮に行ってる間に管理人から『あなたの部屋から火が出ています』なんて電話は受けたくないし。
さて、レストアをするって事はバイクを一台バラして組み直すことです。簡単に言うとね。
作業スペースは確保したし、工具はFZ6-Sを弄り倒すのに大分揃えたので殆ど追加は無いのですが、肝心な物が無いことに気が付きました。
TZRはセンタースタンドが無いんです。
当たり前な話ですが、整備する時にセンタースタンドが有るのと無いのでは大違い。
サイドスタンドのみのTZRを整備するには、スイングアームを持ち上げるタイプのスタンドが必要です。
俗にレーシングスタンドって奴です。
私はこれを持っていないので、これから調達しなくてはいけません。
確かドライバーズスタンド二輪館の幕張店があと一週間で閉店するので、明日にでもちょっと見てきましょう。
とりあえずスタンド無しでバラせる範囲をバラしていきましょう。
最初にミラーを外したのですが、これが非常に残念な事になっていました。
転倒時にミラーを割っただけじゃなくて、カウルまで割っていました。
ポキッ!と折れているのですが、これは直せるのかな?グラスファイバーのシートを貼るんでしたっけ?
お約束どおり右側のカウルから外していきます。
まさか左側から外す人は居ないと思いますが、右側から外すと外しやすい構造になっています。
単純に見えているネジを外していくだけでカパッと外れます。
余計なカバーが付いていない分、FZ6-Sよりカウルは外しやすいですね。
中を覗いて見ると、実に綺麗です。
チャンバーは根元部分に錆が出ているだけですので、これは錆を落として耐熱塗料を吹くだけでOKですね。
シリンダーは錆が浮いてますが、ここまで手を入れるかちょっと悩んで見ましょう。
基本的にフルカバータイプなのでエンジンは見えないんですよね。
エンジンもちゃんと動いているので、このまま行っちゃうかもしれません。
アッパーカウルまで外して見ると、一箇所ボルトが折れていました。
左上のナットを幾ら回しても外れないので、残りを外したらポロッ...
これは再生できるのか?
プロなら何としてでも直すんでしょうけど、これは私には辛いですね。
オークションで4DLの同じカウルを入手して塗装し直したほうが早いかもしれません。
今一個出ているけど、あれはTZR125RRなので、微妙に違う気がする。
あっちは確か国内生産物じゃなかったかな?
とりあえずカウル類は全て外し、ヘッドライトもウインカーも外しました。
この先はカメのごとくノロノロと進めて行きます。
先ずはメーターの再生だね。
メーターをオリジナルの8,300kmに戻さなくちゃ。
(2008/08/15)
スタンドが到着しました。
簡単な構造で一寸不安ではありますが、とりあえず組み立てて見ました。
組みあがった状態を見る限り普通のスタンドですね。大丈夫かな?
スイングアームの平らな部分(右側はへの字なので先っぽのみ)にスタンドをあてがい、よいしょっ!と持ち上げて見ます。
結構、軽がると持ち上がるものですね。感心しました。
でも、やっぱり適正なサイズではないため、左側が既に歪んでます。
どうも組み立て式ってのがダメみたいですね。
次に買うときはスイングアームの幅(270mm)に合わせて買います。
勿論一体型で歪みが出ない構造の奴を買います。
こうやって持ち上げた状態を前から見ると普通なんですが、とりあえず早めに後輪を外して軽くしましょう。
フロントブレーキを外してプラスチックの箱に入れます。
フルードが漏れると大変なことになるので、こいつだけはこの手の箱に入れておかないとね。
後でフルードを抜いて綺麗に洗って分解します。
どの状態までばらせばウエットブラストが掛けられるのかな?
ウエットブラストが済んだら、即、赤アルマイトの加工をお願いするつもりです。
ブラストだけなら6,000円らしいのですが、アルマイトとセットで10,000円で済むなら嬉しいですね。
オークションでブレンボの赤アルマイトを購入すると23,000円ぐらいなので、持込ならこれの半額ぐらいでお願いしたいところです。
ついでにリアキャリパーも10,000円でね。
付いているのは知ってましたが、リアシート下の収納ってこんなに広いんですね。
意外です。
ここまですっきりしました。
今日の作業はここまでにしましょう。
何時でも好きなところで作業を中断できるっていいですね。
(2008/08/16)
今日は先ずガソリンタンクを取り外します。
写真を撮るまでもないので残していませんが、材質がプラスチック製であるだけで構造は普通のガソリンタンクと一緒です。
メインとリザーブの出口にはスクリュー型のコックが付いていて、それを締めてからパイプを抜けばガソリンが漏れる事はありませんでした。
もう一つはオーバーフロー用でしょうか。
合計で3箇所の出口があります。
ガソリンタンクを撤去したら次は左右ステップとリアブレーキの撤去です。
これも単純に六角レンチでボルトを外すだけ。
FZ6-Sの時はストップランプスイッチの所で結構手間取りましたが、TZRは凝った部分が無いのでサクサク外れました。
リアブレーキはカニブレンボですが、こいつもフロントと一緒にウエットブラストを掛けて赤アルマイトにしてしまいます。
リアブレーキのリザーブタンクがこのオイルタンクの前方についているのですが、これを外そうとしたらオイルタンクの裏を通って更にフレームの中を通っていました。
ブレーキキャリパー自体は途中のパイプを引っこ抜いて外してしまいましたが、このリザーブも目障りなので取ってしまいます。
その前にもっと目障りなこのオイルタンクですね。
オイルタンクの下のパイプを引っこ抜いて、瞬時にペットボトルでオイルをタンクから受けます。
この色は何処のメーカーでしょうね?何か添加剤を入れてあると書いてましたが、今回全面的にばらすので忘れてしまいます。
オイルタンクには残量計に繋がるセンサーが付いてました。
残量計じゃなくて警告灯でしたね。
この辺まで来ると色んなパイプやコネクタが沢山出てくるので、後で判り易い様にそれぞれにタグを付けます。
昔使ってた荷札が一番いいのですが、最近売ってないのね。
オイルタンクを撤去したら次はエアクリーナーです。
手前側のネジを一箇所外して、フレームの間からドライバーを入れてキャブとの接合部の固定リングを緩めます。
後は斜め後ろ側に引くような感じで上に持ち上げるとスコッ!とエアクリーナーが外れます。
これでキャブへのアクセスもできるようになります。
通常はガソリンタンクを外してエアクリーナーを外すだけですね。
これでジェット類の調整が出来るようになります。(若しかするとこいつは横から出来るのかな?位置をまだ確認してません)
これはCDIでしょうか? 3BNの刻印がありますね。
リレーが2個付いてて、その裏に有るのはコンデンサですよね。かなり巨大ですが。
電装品自体は数が少なくて、これでよく動いてるなって感じがします。
逆にこれだからこそ死んでる物も生き返りやすいって事なんでしょうけどね。
このCDIなどが乗ったプラスチックのプレートもネジで止まっているだけなので簡単に外れます。
一応この空間は電装類のための空間と言うことで、前方はフレームとエアクリーナー、左右はリアフレームカバーで囲まれており、一応守られた空間になっているみたいですね。
土砂降りの中走ったら侵入すると思いますけどね。
このプラスチックのプレートを電装品と一緒に撤去すると、サブフレームを取り外すことが可能になります。
サブフレームを外してみると、そっちこっち錆で痛んでおり、これはサンドブラストと防錆塗装が必要です。
さ〜て、幾ら掛かるんでしょうね。
あんまりお金を掛けたくないんですが、そう言う訳にもいかなそうです。
サイレンサーは平気そうですが、チャンバーがやはりブラスト処理と耐熱塗装が避けられない状況です。
バイク屋はこれぐらいだと表面を磨いたぐらいで平気で売っちゃいますが、個人でここまで分解するならやはり徹底的に綺麗にしたいですね。
ガスケットも交換だなぁ...200円ぐらいかな?
ステップも錆だらけなのでブラストしなくちゃダメですね。
材質がアルミっぽいので、こいつもアルマイト処理しましょうか。クリアアルマイトで。
こいつの場合フレーム自身は綺麗だから助かります。
こんな大物が錆だらけだとホント大変ですからね。
あとはラジエターとエンジンか...
エンジンはどうしようかな。
ハンガーが無いので外すの面倒なんですよね。
でも錆が結構付いてるから、この機会に綺麗にしないと長持ちしないでしょうし...
それ以前にガスケット類が手に入るんでしょうかねぇ?
そこを確認しないとここから先はちょっと進めないですね。
部品が調達できなくて、結果としてDT系のエンジンに乗せ換わったんじゃ洒落にならんからね。
(2008/08/17)
とりあえずTZR125R(4DL2)のパーツリストを発注しました。
でもお盆休みなので暫く待ってねと返事が来ました。
それは良しとして、今日はラジエターを撤去します。
楽しみながらやっているので遅々として進みませんが、それでもいいペースかな?
(2008/08/17)
レストア再開です。
今日は日曜日なので、午後3時には切り上げてお買い物に行かなくてはいけません。
従って午前中に出来そうな部分に絞って解体作業を進めます。
この写真はラジエターのリザーブタンクからフルードを抜いている所です。
こっちは単純に下から抜けるので、ホースを外したら一気にペットボトルを差し込んで放置プレイ。
待つこと3分で作業完了です。
リザーブから全部抜ければ簡単なのですが、そうは行かないのでウオーターポンプの部分から抜きます。
作業手順として有っているかは判りません。
なにせ素人なので、標準的な手順は知りませんし、見た目で一発勝負を掛けています。
まあ、部品は何とかなるでしょうと思っていますしね。
そんな訳で、この部分のガスケットと言うかシールですね。これは駄目になったので交換です。
基本的に分解して再度組み立てる時は、シール類は再利用せずに交換する物なのでこれは良しとしましょう。
これでエンジンがむき出しになりました。
近づいてよく見ると、表面の錆は凄いですね。
今回、ブラスト作業を業者にお願いするつもりで分解してきましたが、ブラスト対象のパーツ類が多すぎてバカにならない金額になりそうです。
であれぱ、この際『将来のことも考えてエアーツール買っちゃう?』と思い始めています。
今日の作業はここまでにします。
そろそろ出かける準備もしなくちゃいけないし、それよりも汗だらけで気持ちが悪いので風呂に入りたいです。
外の作業と違い、天候を気にすることも無く、何時でも作業が中断できる点では、この『なんちゃってガレージ in 和室』は優れものです。
誰にでもお勧めするものではありませんが、ネットを検索すると旧車を趣味でレストアしている人って結構自宅内に持ち込んじゃってますね。
そして終了後はオブジェとして飾っているみたいです。
(2008/08/22)
今日はキャブ周りの分解をしたいと思います。
その前に邪魔なもの、すぐ外せるものは外してしまいます。
これは右スイッチボックスです。
イタリアのトマゼリ社の製品です。こんな細かいところまでイタリアンなんですねぇ。ヤマハなのに。
さて、このページは後で『元の状態はどうなっていたのか』を確認するために利用しているので、似たような写真が一杯出てきます。
次の写真もそうですね。
この写真で確認するのはスロットルワイヤーの経路と固定方法などです。
スロットルワイヤーは右上からキャブに向かっていますが、途中でウオーターポンプに向かうワイヤーにも分岐しています。
その分岐部分がフレームに固定されたモーターの様な物の固定金具にゴムで固定されています。
その固定されている黒い箱の中身です。
左側がスロットルに繋がっています。
白く丸いプラスチックネジを回すとスロットルワイヤーを外すことができます。
箱の右側からはキャブレターとウオーターポンプに繋がるワイヤーが2本出ています。
上の作業でスロットル側のワイヤーを外す作業をすると、この白い部品自体が分解され、二本のワイヤーを固定しているネジが外せるようになります。
この写真でもちょっとだけネジの頭が見えていますね。
この写真がスロットルワイヤ側を外した状態です。
この小さなプラスネジを外すとワイヤーが二本とも外せるようになります。
そしてキャブに繋がるスロットルワイヤーのキャブ側をクルクル回して外すとニードルが抜けてきます。
ニードルの根元の四角いのはバルブスロットル(パーツリストにはそう書いてます)
試しにスロットルを回すとワイヤーにニードルが引っ張られてキャブ内でこのバルブスロットルが上下に動き、キャブに入る空気量をコントロールしているのが判ります。
上はキャブ内のバルブスロットルが入る部分の写真です。
年式から考えたら綺麗なほうですが、ちょっとだけオイルが吹き上がっていますね。
下の写真はキャブのエアクリーナー側です。
ここから空気を吸い込みますが、先程のバルブスロットルは、スロットルを全部戻した状態だと下側が1cm弱空いた状態になります。
スロットル全開ならこの写真のように前開放になります。
125ccのキャブがこんな大口径で良いのか? って気がしますけどね。
これに限らずTZR125RRも、スロットル全開時にメインのパイプからだと全開時にガソリン供給が追いつかなくなるって言ってましたが、まあとんでもないキャブが付いてますね。
今日の状態確認の写真でフレームの左側に固定されているモーターのような奴。これを分解しようとしています。
このモーターはシリンダーに対してスロットルのような部品で繋がっており、ワイヤーも2本繋がっています。
どっから見てもスロットルに見えるのですが、これがYPVSでしたっけ?
判らないときはパーツリストで確認するのが一番ですね。
パーツリストではこれはバルブ関連のパーツとなっていますね。
かなり重要な部品のようで、ここに来て初めてトルスクのネジが出てきました。
ネジを締めた後にマーキングしているぐらい大事な部品と言うことですね。
実際、このモーターでワイヤーが駆動され、シリンダーに接合しているバルブ(丸い棒の一部を削ったようなもの)をクルクル回しています。
ワイヤー駆動と言う時点でシリンダーの回転にあわせて動く(一回転毎の動作)というのは無理ですから、回転数あった角度(=スロットル開度に合った)でバルブが開くと言う事ですね。
先ずはこのトルクスを外さないとどうもワイヤーが外れないので、トルクスを買いに行きます。(作業中断です)
丁度、ここまで書いたらチャイムが鳴って一番の大物が届きました。
2馬力39リッタータンクのエアーコンプレッサーです。
実物を見るとでかいですね。
流石に39リッターのタンクは置く場所を考えないと邪魔です。
これはTZRをレストアするにあたって、出来るだけ自分で出来そうなところは自分でやりたいので、サンドブラストも自分でやろうと思って買いました。
価格は16,700円。意外と安いですね。
この他にブラスト用のサンドとして価格の安いガーネットの#120を20kg×2袋、アルミナ#220を10kg、ガラスビーズ#240を5kgと各種仕入れました。
サンド類は全部で1万円をちょっと下回るぐらいです。
耐久性が結構あるので、3〜4回はリサイクルして使えますから、これから色々と活躍してくれるでしょう。
ただし、使って見て判ったのですが、音が五月蝿いです。
振動も相当なものですので、マンションで使う場合は時間帯を考えないとクレームが来るでしょうね。
そして中断してお買い物に行って買ってきたものがこれです。
チェンジペダルがCリングで止まっていたので、それを外すためにプライヤーを買ってきました。
FUJIYAのこの製品は、先端部分が交換できるようになっていて、最初 2.0φを買ったものの使って見たらリングの穴に太すぎて入りませんでした。
あわてて 1.5φのアタッチメントを買いなおして事無きを得ましたが、アタッチメントは350円ですから、本体が2,400円ぐらいしても結果としては安いです。
これ一本のためにプライヤーとアタッチメントで2,800円は高かったかな?
そう思っていつもバキ!と折っちゃうんですよ。Cリングを。確か新品を買っても50円ぐらいでしたよ。
あとトルクス用のレンチも合わせて買ってきましたが、結果としてこれは使えませんでした。
先程のネジを緩めようとしたのですが、相当なトルクで締まっている(と言うよりネジロックが塗られているっぽい)ため諦めました。
レンチの先に他のレンチ用の延長ロッドを足して力づくで回そうとしましたがビクともしませんでした。
これ以上やると舐めてしまうので断念です。
となるとどうやって外すかですが、手順はこうでした。
シリンダー側のカバーを外してここに繋がっているワイヤーを目一杯奥まで詰めます。
こうするとワイヤーガイド(チューブ)の長さに縮まりますので、中に入っているワイヤーに余裕が出てきます。
その状態でここの六角ボルトを左右どちらかにまわして行きます。
そうすると先程諦めたトルクスネジが付いている所のワイヤーが左右どちらか回した方に引っ張られ、ここのプーリーに引っ掛かっている部分がほぼ真下まで回ってきます。
あとは簡単。ワイヤーには余裕が生まれているので、プーリーからスコッ!とワイヤーが外れます。
両方外せは先のモーター部分は車体から外せるようになります。
さて、色々と道草しますが、折角手に入れたサンドブラスターを試して見ます。
キャビネットは持っていないので、基本的に今のところは打ちっぱなしです。
場所はベランダぐらいしかありませんので、ベランダで盛大にサンドを打ちっぱなしました。
結論から言うと、時間が必要です。
これはリアブレーキのキャリパーブラケットです。
上が今回外したもので、下は『なんか見たこと有るな』と思いジャンク箱を漁ってたら出てきたものです。
何から外したか既に覚えていませんが、TDR125のリアブレーキだったような気がします。
デザインが若干違いますが、流用できそうですね。
話を戻すと、このサンドブラスト作業は最初は#60ぐらいの荒いサンドで錆と塗料を落してから#120で表面を整えて、仕上げに#220ぐらいで平らにするぐらいで考えないと綺麗にならない感じです。
#120のサンドだと粒子が細かすぎて錆をガリガリ削る感じにはなりませんでした。
素人がブラストしたものを業者に持っていってアルマイト加工してもらおうとすると、ブラスト作業自体を最初からやり直すと言ってましたが、手に入るパーツなら新品を買ってしまったほうが安いんじゃないでしょうか?
とりあえずブラスト作業は一旦中断して、今度はリアタイヤを綺麗にします。
ホースの先のブラスターをウオータージェットに変えて高圧の水流で汚れを流します。
結論から言うと、これも失敗。
この程度の水流では話になりません。油汚れがこびりついたままでした。
でも、タオルを使ってゴシゴシ削り落とすとその下には綺麗な地肌がありました。
仕方なく手作業でゴシゴシやってたのですが、物凄く時間が掛かります。
手は油で真っ黒になってしまい、『一日に何回シトラスクリーンで洗うんだろ...』と思ってたらあることに気が付きました。
手に付いた油が簡単に落ちるんだから、アルミホイルも落ちるんでは?
実際にシトラスクリーンをちょっとタオルにつけて軽くなでるとピカピカになります。
なんとあっという間に汚れが落ちて新品のようになりました。
さて、気分転換にアルミホイルをピカピカにしたあとはキャブレターの取り外しです。
これも難物でした。
キャブレターの場合、外れたと言うよりは外したになります。
シリンダーとの接合部のボルトを4本外すとこのキャブレター周りがスコッ!と外れるのですが、周りの色々なホースを外していって最後に一本だけ外れないものがあります。
このオイルポンプから伸びている2mmぐらいの細い管です。
触って見るとある程度の硬さがあり、手前にはスロットルから伸びているワイヤーもあるのでこれもワイヤーか?と思ってしまいました。
最後はペンチで壊して抜き取りましたが、パーツリストにも載っていないので最初は何者かわかりませんでした。
今考えるとガソリンのホースもパーツリストには載っていません。
ガソリンとオイルのホースは当たり前すぎるので載せていないようです。
汎用品と言うこともありますね。100m単位で買っておいて、必要な長さに切り取って使うものですからね。
デロルトのキャブは始めて見ましたが、感想はメンドクサイですね。
キャブレター周りを外した状態のエンジンです。
やっとここまですっきりしました。
あとはギアオイル等を抜いて空にしたらエンジンハンガーのボルトを外してエンジンを降ろします。
でも来週以降の作業にしておきましょう。
先にキャブレター清掃をやってからですね。
とりあえず今週の作業はここまでで中断です。