DT125Rのモタード化(その5:シートの改造)
2006/08/12現在の改造途中の姿
<<シートを改造する>>
フェンダーとならんでかっこ悪いのがシート。
どうせ二人乗りなんてしないからリアステップなんぞとっくに取っ払ったし。
なので、後ろを厚くする必要性は全くなし。
このシートのデザインは約30年前の物なので、WRなどの今風のシートに改造しましょう。
先ずは後ろを削って薄くして、くの字に曲がっている部分にウレタンを追加してアンコ盛りします。
材料の高弾性ウレタンは発注済(2006/08/08)ですが、まだ届いてません。
なんと発送は8/22になりますとの返事。
まあ、仕方ないですね、改造はもう少し後になりそうです。
その前にシートに付いてるタンデム用のベルトが凄い邪魔なので外してしまいます。
長距離移動の際にお尻をぐっと後ろにずらして楽なポジションで運転しますが、するとこのベルトが丁度お尻にのるんです。
逆か、お尻がベルトの上に載るんです。これが痛い。
整備性が良いのでしょうか?
シートを外すためにはサイドカバーを外さないとダメなのですが、丸裸になっちゃいますね。
外してビックリ。なんとこんなものをボルトで固定してました。
10mmのボックスで外して作業は完了です。
シートベースを見ると、車体への取り付け位置がWR250FやYZ125などとはちょっと違いますね。
WRなどはもっと後ろ側に固定金具が付いてたので、あのシートを流用するとなるとベースに手を入れて固定金具の位置をズラす必要がありそうです。
完成されたものを購入して手直しするのと、純正のシートにウレタンを追加して加工するのでは手間隙が段違いですが、やっぱりウレタン追加かな?
(2004/08/14)
何気にヤフオクを見ててDT200で検索を掛けたらシートが出品されていました。
なんと実働しているDT200R(しかもパーツが共通の3ETです)を完全に分解してパーツとして売ってました。
エンジンが21,000円ですよ。
今のDT125Rにポン付けできるエンジンですよね。でも、今回はパス。シートだけにしました。
流石に私の整備の実力ではエンジンにまでは手が出ません。
みつけた時には残り時間が殆ど無かったのですが、誰も入札していなくてラッキーでした。
これ幸いと落札希望価格3,675円で入札して即決です。
実はシートベースだけってのも出品されていて1,999円でした。
ただねぇ...汚いのよ。
なんでこんなに汚いの?
高弾性ウレタンは発注済だし、低反発ウレタンの在庫はあるし、シート用スポンジも持ってるから加工はいつでも出来ます。
これで綺麗なシートベースなら購入してたんですが、穴が開いてるDT200Rの方にしました。
問題は、お店がお盆休みで発送が17日になること。
もたもたしてると私の夏休みが終わってしまいます。
今回、シートを落札したのには訳があります。
FZ6-Sの様に屋根付きの駐輪場に置いてなくて雨ざらしだってことと、シートを外すのにキーを捻ってポンと行かないことです。
今年は毎日の様に雨が降っているので、両側のサイドカバーを外してシートを固定しているボルトを外して...なんてことやってられないんです。
なのでお部屋でじっくりと加工できるように購入しました。
ついでにシートレザーも落札済みです。
これは8/7ですね。3,980円でした。
YZ125用のFXノンスリップシートとして出品されていたものですが、サイズはギリギリ78cmでした。
ノーマルのDT125Rのシートは全長81cmほどあるので微妙なところですね。
ただ、今回の改造では前方にアンコ盛りをして水平に近づける予定なので、意外と入ってしまうかもしれません。
それでもダメなら先端を3cmほどカットしてしまいます。
こういった思い切った改造が出来るのは標準のシートを保管しておけるからです。
やはりカスタムは改造ベースに部品を確保するのが王道ですね。
これを書いてたら丁度雨が上がったようですので、このシートレザーを直接シートに被せて見ます。
やっぱり予想通り5cmぐらい短いようですね。
シートが届いたらシートベースの前を3cmカットして後ろを2cmカットすると丁度よい感じです。
ただ、このシートレザーを捨てて別に発注する手もありますね。
ネットで延々と検索しててやっとみつけたお店に特注できるか聞いています。
DT200WR用があるので、ちょっと裁断を変えるだけで出来ると思うので期待して返事をまっています。
実は8/7〜20の夏休み期間中に色々とありました。
ヤフオクに出品されているシートカバーの中でとても評判のいいオリジナル商品があります。
注文を受けてから裁断してミシンで縫っているらしいのですが、購入者は押しなべて『素晴らしい』と評価してますね。
個人のホームページにもこの商品の事を書いている人が居て、やはり評判は良いです。
しかも値段が安いんです。これは買わなくちゃ損ですよねぇ。
となると私もこれを...と思うわけですが、残念なことにDT125R用がありません。
それじゃあサイズの近いものを流用しようと思って色々と書き込んでましたが、ある日突然全ての商品が消えました!
出品物にはホッチキスのでかいもの(タッカー)だけが残っていて、メッセージ欄に『精神的に疲れたので一時閉店します』のようなメッセージが残っています。
実はやりとりの最中に『私では判断できません』と返してきたので、『ご自分で決断できないなら責任者に聞いてもらえますか?』の様なやり取りをしてたのですが、どうもこれがプレッシャーになったらしいのです。
自己紹介の欄に『私は神経質な人との付き合いが苦手です』とか書いてあるので、ちょっと変わってるなぁとは思ってましたが...
ま、いずれにせよここからの購入チャンスは消えました。
現在、ここの出品物は復活していますが、どうも相性が悪そうなのでそっとしておきます。
上の方で『DT200WR用があるので』と書いたお店なんですけどね。
(2006/09/09)
ダートフリークが取り扱っている商品の中にシートカバーがあります。
FXとMotionの2種類ですが、FXは既に手元にあってサイズが足りないのが判っています。
なのでMotionの製品についてサイズを問い合わせていましたが、数回のやりとりの後にやっと『85cmあるからOKよ』と返ってきました。
それじゃあGT商会で買いましょうとホームページで注文しかけましたが、妙に高い。
確かに商品は定価より安いんですが、送料を入れると定価と同じ。
さらに代引き手数料を入れると定価よりも高くなってしまいます。
これじゃ買えないよねぇ
と言う事でレッドバロンに発注しました。
ここなら業販で仕入れての定価販売ですから、GT商会よりお得です。
値段は定価の7,660円。
FXのシートカバーが使い道が無くて浮いてしまいましたが、安いから忘れちゃいます。
まずは仕入れておいたシートのカバーを外します。
きったねぇ。思いっきり変色してますね。
ただ、ウレタン自体は変形も無くクッション性も問題ありません。
充分に使えると判ったので、早速シートのアンコ盛り作業を開始します。
まずは成型からですね。
これをガシガシとやすりで削っていく訳ですが、上の写真でも判るとおり後ろを斜めに落とします。
そしてフェンダーの湾曲に合わせてシートが成型されているので、それに合わせてアーチを描くようにウレタンを削ります。
この状態にまで成型できたら加工は次の段階に行きます。
次の作業は高弾性ウレタンの貼り付けです。
このウレタンはシートの大きさに合わせてカットしたものを更に2cmの厚さにしてもらったものです。
全部で7枚購入したのですが、勿論、FZ6-Sへのアンコ盛りにも使う予定ですのでこの枚数になりました。
さて、このウレタンをシートの形にハサミでチョキチョキと切っていきます。
大体の形でいいんです。どうせ後からやすりで削るんですから。
こんな感じで亀の子状態にウレタンを切り取ります。
こういった加工をやりやすくするために2cmの厚さにしてもらっています。
厚みは重ねることで調整できますが、最初から大きなブロックで入手すると削るのが大変ですからね。
そして元のウレタンに接着剤で貼り付けてやすりでガリガリと成型していきます。
くの字に曲がっているあたりにもう少しウレタンを追加する予定ですが、一旦手を止めてカバーを掛けてみます。
うぎゃ!
すげえ加工しずらいぞ。このシートカバーは。
なんて言うか....丈夫過ぎ。
厚手のシートなので伸びがイマイチです。
シートベースの形に合わせて引っ張りながらタッカーで止めていくのですが、トップから作業を開始したら全然ダメ。
くの字にくびれた部分がどうやっても弛みます。
シート生地が丈夫過ぎて引っ張って弛みを取ることができないんです。
でも、よ〜く見ると、このシート生地はこの部分だけが弛むんですよね。
これはどうもこの部分のウレタンが少ないからじゃないでしょうか?
元々作業途中ってのもありますが、追加したウレタンを全体的に後ろにずらして、このくの字部分にあと2枚ぐらい追加ですかね?
と言う事で折角カバーを外すのでウレタンを追加してみました。
全体で4層になるようウレタンを追加して、更に後部がなだらかな曲線になるように位置をずらしました。
でも、もう一寸前方から全体的に落としたほうが良いかな?
元のウレタンのベルトが付いていた位置が白く変色を免れてますが、あの辺りからもっと大胆に落としても良さそうです。
今日は時間も無いのでこれで行きますが、冬場にまた弄るかもしれないですね。
さて、カバーを被せてみましょう。
どうですか?
色合いが明るく写るのはデジカメの癖ですね。
実際にはもうちょっと紫がかかった青です。
ヤマハのディープパープリッシュブルーに近い色合いですよ。(恐らくそれを意識していると思います)
さて、それでは早速車体に取り付けてみます。
折角の記念撮影なので、乗り心地を確かめながら近所を走り回ってみました。
見た目は、まぁまぁ....?
悪くは無いんだが、なんかモンゴウイカかアオリイカかって具合な格好ですね。
しかも高弾性と言えど基本的にはクッション用のウレタンなので柔らかいです。
低反発ウレタンなどとは比べ物にならないぐらい弾力はありますが、やっぱりある程度押し込んで(初めから縮めておいて)使うのが良いみたいですね。
狙ってたのはシート後端と乗車位置が水平になることだったので、少し前下がりの現状はNGです。
早速、改造しなおしですね。
家に帰って標準シートと比べてみましたが、もう全然別物ってぐらい形が違います。
さて、実際には一度修正して取り付けてみたのですが、なんかイメージが合わなくてまた外してしまいました。
そして最後の手段として取ったのは、追加するウレタンを上じゃなくて下に入れることです。
こうすると表面が硬いノーマルのウレタンがシートカバーと接するので形が綺麗に整います。
それ以上に柔らかすぎるウレタンが適度に沈み込む硬めのウレタンに変わるので、乗り心地が良くなります。
これが加工途中の写真ですが、ある程度の圧縮を掛けるため、マジックテープをグルッと巻いて仮止めします。
この状態でシートカバーをタッカーでガシガシ止めていきます。
そして出来上がりがこの写真。
表面が硬いのと、マジックテープを使って仮止めしたおかげで作業性が格段に上がりました。
残念なのは高弾性ウレタンを接着剤で張ったので、その後が凸凹になって残ってしまったことですね。
でも、仕上がりはとても満足できます。
早速車体に取り付けたのですが、ちっとおかしい。
タンクとの隙間が開きすぎですね。
ここはダンボールとマジックテープでフック側との隙間をある程度埋めてしまいます。
これでまあまあ....ちょっと不満はあるが....取り付けが完了です。
う〜ん。まんぞく。
余り欲張りすぎても上手くいかないでしょうから、今回はこれで完成とします。
やっぱり思い切って加工するためには加工用に1セット仕入れないとダメですね。