DT125Rのモタード化(その4:フロントフェンダーとリアのフェンダーレス化)



2006/08/12現在の改造途中の姿










<<フロントフェンダーをかっこよく>>

なんてったって標準のフェンダーはカッコ悪い。
その上薄くてペラペラなフェンダーがスピードを上げると上下左右に振られて安定性もスポイルしてる。


『オフ車なので転倒は当たり前』
『だから転倒しても壊れない作りにしておく』


メーカーとしてはこれでいいですよね。
勿論、オフロードばりばりな人もこれで満足してると思います。
転倒するたびに\8,000も払って交換してたらきりがないですからね。



でも、モタード化した車体にこれでは余りにも不恰好。
早速ヤフオクで改造ベースを検索します。
すると新型セローのフェンダーが出てるじゃないですか!





転倒傷がちょっと入ってますが改造ベースとしては問題ありません。
さっそく取り付け用のボルト穴の位置を確認しました。
すると横幅55mm、前後65mmのピッチと回答が返ってきました。


ビンゴ!
DT125Rの取り付けピッチと同一です。
流石、流用のヤマハ。なんでも純正流用できてしまいます。


これを落とすと決めて1,300円で入札したところ最後まで一人旅。めでたく落札です。
早速、到着したフェンダーを実験環境で試してみます。





ぴったんこですね。
あとはヤマハブルーに近い色合いの塗料と下地のホワイトを買ってきましょう。
単色で染めるのが簡単で良いのですが、折角ホワイトも買うのでストロボでも入れる?
でもステッカー(デカール)も色々と貼って飾りたいし単色でいいか....


と言う事でホワイトの上にブルーマイカを重ね塗りして出来上がったのがこれです。






フラッシュの関係でスカイブルーっぽく見えてますが、ヤマハブルーにかなり近い色に出来上がりました。
あとは艶出しにクリアーを吹きかけて......





なんとクリアーを塗ると白く濁ってしまいました。
何事が起こったのか判りませんが、これはNGです。
仕方ないのでこすこすとこすったら、縁の方からぺりっと剥がれてきます。


明日もう一度クリアなしで再挑戦します。
同じメーカーの塗料で、しかもクリアーはメタリック系・マイカ系には必ず上塗りするものなのですが、困っちゃいましたね。







なかなか綺麗に仕上がりました。
本当はメタリックカラーだとおかしいんですが、似たような色ならOK。シートの上に載せてちょっと離れて見てもそんなに違和感はありません。
早速取り付けてみましょう。

先ずは純正を外して...10mmのボックスレンチが大活躍ですね。
ボルト4本でとまっているだけなので簡単に外れます。
そして位置を合わせようとすると.....ダメ。


え〜。ヘッドライトカバーの下側がメッシュになってますが、この部分と干渉します。
純正カバーなどどうせ安い部品なので削っちゃいますか。
泥避けのブーツも邪魔だからカッターで切っちゃいましょう。どうせダートは走らないし。


と言う事で切ろうとしたら上部がリングで固定されています。
このリングを外そうとするとヘッドライトカバーが邪魔......
頭にきたので取っ払ってしまいます。





なんか『カバーなんて要らないんじゃない?』て気がしませんか?
意外と丸いヘッドライトも合いそうですね。
ドカッティのモンスターシリーズのヘッドライトとカウリングを移植しても面白そうですよ。




ドカッティのS4Rのフロントからの写真ですが、これの中古をヤフオクで落として取り付けるってのも楽しそうです。



さて、気を取り直してヘッドライトカバーを改造します。
先ずは比較のために改造前の状態です。
下側のメッシュを取り払います。




作業手順としては次のとおり。

@定規とカッターで切断予定ラインを引く。
Aルーターにディスクカッターを付けて一気に切断する。
B切断面をカッターで均す。
C必要ならルーターにやすりを付けて均す。





実際にやってる途中の写真です。
ルーターはリョービ製です。
元々はスキー用品の加工とか車に取り付けるアクセサリーの改造用に買ったものですが、こんな時にも役に立ちます。





切断完了です。
かなり凸凹してますので、カッターとやすりで整えた後、早速つけてみました。







なかなか良いですね。
でも、ガソリンコックの辺りが盛り上がっているのが残念。
なんかここだけでデザインを台無しにしてると思うのは私だけでしょうか?



さて、邪魔な突起物を切り取ってしまえばフェンダーがつきます。
早速取り付けてみましょう。
でも付かないんだな。ハーネスが何故かブリッジの下を通ってるんです。
内径6mmで長さが20mmのカラーを買ってこないと取り付けが出来ません。


それともハーネスを一旦全部外して別ルートを通してしまうか......
とも考えましたが、カラーを買ってきました。素直ですね。
このカラーを取り付けが楽になるように裏側からガムテープで仮止めしたボルトに通します。
これで取付け準備完了。さっそく車体に取付けます。








悪くないですよね。
ちょっとメタリックカラーが明るいんですが、それほど変な印象はありませんのでこのまま行きます。




(2006/08/27)

今日は嶺岡中央林道を2号→1号→4号→3号と完全走破してきました。
朝7時40分に家を出て戻ったのが午後3時。
晩御飯までには充分に時間があるので、DT125R用にバイクカバーを買い、ついでにフェンダー塗装用にヤマハ純正色のスプレーを買ってきました。


色の名前は『ディープパープリッシュブルーメタリックC』1,200円です。
これで染め直したのがこれです。
デジカメの癖ですかね?写り具合がちょっと明るい青になってしまいましたが、目視では純正色そのそのです。









なんか今日は雲が厚くて午後5時なのにとても暗いですねぇ
車体に取り付けてみると色調が同じだと言うのが良くわかりますね。
塗装の腕は『並の下』かな? 所々にムラがありますがもうこれ以上弄る予定はありません。





<<リアのフェンダーレス化>>

新型のXT250Xのテールランプ。いいですよね〜♪

流石にメーカー純正は違うと思いつつ、純正流用出来ないかと一瞬思いました。
でも、今回はパスして汎用品を組み合わせて作って行きたいと思います。
何故ってDT125R用のフェンダーレスキットなんて誰も作ってくれないから。


愚痴を言っても仕方ないんですが、ほんとDT125Rってパーツがないです。
何やるにしても材料を探すのが大変で、しかも見つからない。特にブレーキ周りは最悪。


今回もキットが出ていないのは判っているので汎用品で行こうと考えたわけです。
そこで最初に探したのが『使えそうなフェンダーレスキット』です。
幾らなんでもゼロから作り出すのは時間も労力も無駄なので、売ってるものを改造してしまえと言うことです。


普通に探すとこの手のキットは15,000円ぐらい平気でしますので、ヤフオクで検索です。
するとあるパーツショップが色んな車種用を格安で販売してました。
しかも新品で2,000円〜4,000円ぐらいです。


数ある中で私が選んだのがこれ。




グランドマジェスティ用ですが、3,000円で落札しました。(2006/08/16)
車体に固定する部分がなんとなくDT125Rのフェンダーとウインカーを固定しているボルトにぴったりはまりそうな気がします。
別にはまらなくてもゴム製のカラーを追加すれば固定は可能かなと思いました。
でなければ、18cmの全ネジのシャフトを買ってきて、ウインカー固定用のボルトを両側から貫通して、キットをその間に入れてしまうつもりです。
全ネジのシャフトなら好きな位置にナットで固定出来ますからね。


ただ、それだけだと重量物を水平に支持することは出来ないので、ナンバーを可変するボルトを利用してフェンダーに吊り下げですかね?
その辺は今晩じっくり考えます。



次にヤフオクで狙ったのはKIJIMAのLEDテールランプです。
今日の夕方にライコランドへ行って現物を見てきました。
その時は4,750円の値段が付いていたので、安くならないならヤフオクと思い買わずに帰って来ました。
そしてヤフオクで検索すると....あるじゃないですか。





3,500円で落札させていただきました。これも新品ですから、ライコランドより安いです。
勿論、ナンバー灯が付いているタイプなのでこれで充分です。
これを直前に落札したフェンダーレスキットに組み合わせれば、ウインカーは純正のままなので足りないのはリフレクターのみ。


じゃあついでにリフレクターもヤフオクで探したら...1個200円でありましたよ。
純正タイプを買うと2,000円ぐらいするので、これはとてもお買い得です。





両面テープで貼り付けるタイプなので、ナンバーの下にスペースを確保して貼り付けちゃいます。
これで完了かな?


午後4時にどんな材料が集められるのかライコランドに行って、現物だけ確認して自宅でヤフオクゲット。
資金効率は凄くいいんだけど、こんなに簡単に集まっていいんでしょうか...
まあ、ポン付け出来る物じゃないので全部それなりの加工が必要ですけどね。
そっちの楽しみが残ってるからいいか。



(2006/08/19)
今日は朝からフェンダーレス化の作業です。
先ずはお店が開く前に必要な作業をしましょう。


昨日までに集めた材料を組み合わせて車体に取り付けられるようにします。
ヤフオクで落札したGマジェのフェンダーレスキットは、車体への取り付け部分が幅30cm近くも合ってお話になりません。
DT125Rのフレームは利用できるボルト穴は、標準では泥除けを取り付けるために使用してますが、今回はこれを取り払う作業なのでこのボルト穴を転用します。




上の写真ではウインカーが付いているボルト穴ですね。
そこから根元方向に10cmほど行くともう一本ボルト穴がありますが、これは泥除けだけを支えているボルト穴です。
こちらに付けても良いのですが、作業性を考えてウインカー用の穴にしました。


このボルト穴〜ボルト穴の間隔は170mmになりますので、近所のロイヤルホームセンターで取付金具を探してきました。
購入したのは以下のとおり。

車体取付用:短辺25mm×長辺100mmのL字金具と短辺25mm×長辺50mmのL字金具
強度補正用:130mmのストレート金具


丁度良い具合に170mmのコの字金具などありませんからL字金具を2枚組み合わせる訳ですが、そうするとどうしても強度が足りませんので、フェンダーレスキットとストレート金具の間にL字金具を挟んでガッチリ締め付けます。




拡大すると見えると思いますが、一番奥に補強用にステンレスのストレート金具が入ってます。
この状態に組み上げてL字金具の間隔がフレームのボルト穴とピッタリになるよう位置合わせをします。
その前に不要になる泥除けを取り払いましょう。





取り外しは先程の4本のボルトを外すだけなのであっという間です。
ただ、ストップランプがこの泥除けにくっついてるので、裏側からナットを外して分解します。







ちょっと飛び出し気味なんですが、奥に引っ込めるとストップランプの位置がフェンダーの奥に入ってしまうのでこれで丁度良いですね。
いちいちお巡りさんに呼び止められるのもカッタルイですからね。


さて、サイズ合わせが終わったら一旦部屋に撤収して、涼しい環境で組立作業を続行します。
先ずはKIJIMAのキャッツアイ型のストップランプの取り付けですが、これは元々付いてるM3のネジを利用します。
具体的には組立の写真を見てもらった方が早いですね。






先にこのキャッツアイから出ている信号ケーブルと言うか電気配線を通すためのスペースを確保するため、台座となるフェンダーレスキットにゴム足を取り付けます。
これはホームセンター等で普通に売ってる汎用のゴム足です。今回は15mmの高さのものを選びました。

後はこのゴム足を挟んで(両面テープで接着済み)台座の裏側で固定する訳ですが、左右のボルトを結ぶプレートが必要です。
今回は5枚セットで105円の汎用のプレートを加工(穴を横に4mm広げました)して取付けました。
穴の位置がピッタリのものって普通に売っていないので、ドリルで穴を開けるか、既存の穴を横に広げるかしないとダメですね。



ただ、取付け自体はじっくりとやれば誰でも出来ますが、今回送られてきたKIJIMAのキットはどうも変です。
ネジのピッチが微妙に違うんですよ。




下が後から買ってきた標準のM3のボルトです。長さは40mmで合わせました。
上がKIJIMAのキットに最初から付いてきたボルトですが、微妙に広いですよね?
M3の標準は0.5mmピッチでナットは5.5mmです。

でも、KIJIMAのキットはどう見ても一回り広いので、恐らく0.635でしょう。つまり40分の1インチですね。
しかもナットも一回り大きい6mmのナットでした。
なので、台座の後ろでナットで締めようとしても、手持ちのナットが入っていかないんです。


パソコンの世界でもミリネジとインチネジが混在してて厄介なのですが、バイクも一緒ですね。
とりあえずこのままでは作業が前に進まないため、付いてきたボルトを捨ててステンレスのボルトを買い直しました。
そして出来上がりがこの状態です。





今回はほぼイメージどおりに組みあがりました。
何故『ほぼ』なのかと言うと、反射板を取り付けるスペースがなくなってしまいました。
本当はストップランプを台座の上に載せて、この写真でつけている位置には反射板をつける予定だったんです。


加工のし易さを優先させたのでこうなったのですが、反射板は小さいし軽いので後で適当に貼り付けます。


実際に取り付けてみると、配線が妙に余っています。
いままでこの余長はどこに収まっていたんでしょう?




適当に配線をねじりっ子で纏めてスイッチを入れてみます。
すると点灯しません。
おやっと思い元のランプを繋ぎなおしてテストすると....点灯します。

黒のアースは黒に繋いで、黄色は黄色、赤は青線に赤が入っているので青に繋ぎます。
まさかと思い黄色と赤を逆にしてみます。




するとヤッパリ点灯しました。
これって汎用なので各メーカーの色に合わせている訳じゃないんですね。
そして余っている配線を綺麗に纏めて出来上がったのがこれ。







どうですか?
私的には90点ですね。
後でナンバープレートのセンターに小型の反射板をぶら下げます。